仕事ネタ
昨日の続き。
この記事『第9回「作品へ出資」という仰天手法で下請けから脱皮』によると、プロダクションIGが作品に出資するきっかけになったのは、次のようないきさつだったという。
押井守が映画「機動警察パトレイバー2 the Movie」を作るとき、予算オーバー気味になって、メイン出資社のバンダイビジュアルが「予算削って」と言ってきた。そこでプロダクションIGの石川社長が「うちも出資するから押井監督の求めるものを作りたい」と5千万円出資したという。
プロダクションIGが、自社で制作している作品に出資して「製作」ビジネスも行なっていることは知っていたけれど、最初はこういういきさつだったのか、と納得(クオリティを求める押井守らしいところにも)。プロダクションIGは、他にも単独でハリウッドに乗り込んでグローバルビジネスをはじめるなど、非常に面白いビジネス戦略を仕掛けている。
ちなみに、現在同社の売上の3割は版権ビジネスらしい。
ここでネットに目を向けると、「クリエイティブコモンズ(利用フリー)」や「サービス無料」という方向性と、事業として成立させるための「版権料」「サービス収益」のバランスが求められている。
この連載記事、ネットビジネス戦略にもヒントになる部分がある。戦略立てに活用させてもらおう。