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WIERD VISION2011年4月15日~放射性廃棄物を巡る問いかけと印象的な映像:『100,000年後の安全』より。以下引用。
配給のUPLINKが元々今秋に公開を予定していたドキュメンタリー映画。福島第一原子力発電所の事故後、原発や放射能への関心と懸念の高まりを受け、急きょ4月2日に前倒しして緊急公開した。(略)日本と同様、原発推進国であるフィンランド。同国オルキルオトでは、地層処分という方法により、高レベル放射性廃棄物を貯蔵する世界初の地下施設の建設が始まった。この施設「オンカロ」(フィンランド語で「隠れた場所」という意味)は22世紀に完成し、一定量の廃棄物を受け入れた後に封印され、10万年間保持されるよう設計されている。オンカロの撮影を敢行したデンマーク出身のマイケル・マドセン監督は、関係者のインタビューを交えながら、この施設の意味と、未来の地球の安全を問いかける。(以下略)
映画「100,000年後の安全」公式サイトはこちら→http://www.uplink.co.jp/100000/
↓映画「100,000年後の安全」予告編はこちら。
うわ、この映画観に行きたい。住吉が東京で一人で初めて観た映画「コヤニスカッツィ」を思い出した。
コヤニスカッツィは、1982年製作のゴッドフリー・レジオ監督の映画(製作:フランシス・フォード・コッポラ)。ナレーションや台詞が一切無く、映像と音楽で「テクノロジーの進歩が人類に何をもたらすのか」を描いた作品。
「100,000年後の安全」の予告編を見ると、まずその映像に引きつけられた。監督・脚本は、マイケル・マドセン。音楽担当も気になるところ(クラフトワークの曲が使われているという情報有)。
「コヤニスカッツィ」は、フィリップ・グラスの音楽が秀逸で、印象的だった。1980年代、住吉が感じた空気感は、現代音楽を代表するフィリップ・グラスのミニマル・ミュージックをBGMに、バブルが膨らみながら、コヤニスカッツィ(1984年日本上映)の後に起きたチェルノブイリ原発事故(1986年)という、漠然とした不安感であった。
そして30年後の今、2010年代はフクシマ原発事故(2011年)で始まった。コヤニスカッツィの記憶が蘇る。
コヤニスカッツィという言葉は、アメリカ先住民族のホピ族の言葉で「バランス(平衡感)を失った世界」という意味。そう、今我々は、コヤニスカッツィの世界に居るのだ。我々は、このバランスを取り戻さなければいけない。