[ニュース雑感]10/17日経産業新聞2面「英BBCと映画協会・アーカイブ公開」

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本日10/17の日経産業新聞2面に、「英BBCと映画協会/映画やTV番組などのアーカイブ/サイト通じ無料公開」という記事が載っている。要約は下記。


ロンドン発、英国BBCと英国映画協会(BFI)が、映画/TV番組などのデジタルコンテンツのアーカイブを無料公開する。視聴ライセンスを取得すれば、無料ダウンロード可能。非商用に限り、作成コンテンツ一部として利用/編集することができる。BBCは、受信料で番組を制作する公共放送としての存在意義をアピールする。


さらに記事を読むと、おもしろいのが「一つのコンテンツから派生して別のコンテンツが生まれ、新たな創造につながる」を狙っていること(米スタンフォード大学のローレンス・レッシグ教授主催の「クリエイティブコモンズ」というのがモデルらしい、日本語の紹介はこちら)。

これって、前のエントリーで書いたGPLライセンスと同じ考え方だね。

音楽が、引用されながら姿を変えていく。
小説が、改変されて別の結末を迎える。

そして人気が出たコンテンツが登場し、それらのロジックが分析される。

「ネットで生まれて行くもの」が、今後の注目だ。


おまけ1

このサービス、英国居住者限定なのが惜しい。一方、我が日本は、「NHKアーカイブス」が存在しているが、館内のみの閲覧が許されるにとどまっている。

おまけ2

漫画のカットアップ、昔いとうせいこうの企画で、ビックコミックスピリッツで連載していたっけ。あれすごい面白かった。今はネットで非合法に流行ってるよね。デスノコラとか。公式にできるといいな。

[ニュース雑感]日経産業新聞「IT企業 発掘 強さの源」

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10/4から、日経産業新聞1面で「IT企業 発掘 強さの源」シリーズが始まっている。ちょっと面白いので紹介。

第1回は、「インプレス」だ。要約すると、


書籍「できるシリーズ」が売れなくなり、業績を失速させたインプレス。今年になって、インターネットのIT系ニュースサイト「インプレスウォッチ」の視聴者が増加し、広告収入が伸びて株価も上がっている。次の手は、買収した医師向け情報提供会社のコンテンツを、ネットで情報配信をスタートすることだ。


となる。

「紙媒体制作→そのノウハウをWebにも活用」という流れは、ジョルスも同じ。さらにその先の、ニッチ(もしくは専門分野)に特化した情報サイトを作る、というのも間違っていないと思う。

あとは、どう収益モデルを作るかだ。

日経産業のシリーズ連載、そのあたりも突っ込んでくれることを期待したい。

[ニュース雑感][映画][漫画・アニメ][音楽]9/15日経新聞”映画ファンド すそ野広がる”

ニュース雑感&映画&漫画・アニメ&音楽ネタ

(↑カテゴリー多すぎ)

昨日9/15の日経新聞7面に、「映画ファンド すそ野広がる」の記事が載っていた。

要約すると


邦画製作は、現在複数企業が出資する「委員会制度」が多いが、権利関係が複雑になるデメリットがある。今後は、企業と個人が投資する「映画ファンド」が注目されている。


ということだ。

おお、何と三井住友銀行が、映画「北斗の拳」のファンドを始めてる(正確には三井住友銀行グループのSMBCフレンド証券だけど)。

↑このページ、固い銀行系が作ったとは思えない作りになっている。投資家向けのメッセージに、


「その時、お前はもう台本を手にしている!!」


というキャッチコピー入れたりとか(笑)。

企業から20億円、個人から5億円の投資を募り、それで作った制作物の著作者は三井住友銀行となり、興行収入・ライセンス収入で利益が出たら投資家へ還元する、という仕組みだ。北斗の拳マニア向けに、「投資するとこんなレアアイテム用意しますよ」というクスグリも忘れていない。

コンテンツファンドには前から興味があって、以前見つけたのがオリコン系列がやっている1万円から購入可能な小口ミュージックファンド

300万円集まったらアルバムが出る。3,105枚売れると元本分が返ってくる。それ以下なら損、それ以上なら得。アルバムによっても損益分岐点は違うだろうけど、過去に配当があったものもあるらしい。

前に募集していたのはコーザノストラ(ちょっと好き)。 どうやらアルバム製作が始まったらしい。売れるかなー。

でも、漫画のファンド化のほうが夢があるかも。アニメ化とか映画化とか広がるし。
「山田芳裕先生、度胸星の続きに投資します!」とか。

ちなみに、「興味がある」というのは、投資することもだけど(したことないけど)、仕組みに参加すること。そのためにももっと勉強しないと。

[ニュース雑感]TBS「筑紫哲也ニュース23」総選挙特集

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総選挙・自民党圧勝

昨夜放映されたTBS「筑紫哲也ニュース23」のコメンテーター(日本の政治を研究しているコロンビア大学の教授)の意見が面白かった(誰かこの人の名前わかりませんか?)。


自民党が勝ったのではなく、小泉が勝ったのだ。
小泉は「こうすれば日本はよくなる」というオプティミズムで主張した。
民主党は、党で戦った。その意見は、「これに手をつけなければ日本の未来はない」というペシミティズムだった。

民衆は、オプティミズムを選択した。


日本を率いるやりかたも、組織を率いるやりかたも、根っ子は同じだなと思った。

ちなみに、住吉は

  • 今回の選挙は「郵政民営化の是非を問う」選挙である

と定義づけた小泉宣言が、勝因だと思う。

民衆にとって、責任を伴う行動に対しては、理由が必要なのだ(自分も含めだが)。
バラけた政策の是非を問うのでなく、
「郵政は民営化したほういいから」
という理由が付けられることが、今回の勝ち戦を演出したと思う。

(上向きな景気を下げたくない、という民意も出てるのかな)

あ、安蔵さんも総選挙についてエントリーしている。

[ニュース雑感][音楽] 日経産業新聞「恋のマイアヒ 大ヒット」雑感

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9/2付け日経産業新聞1面と24面に、「恋のマイアヒ 大ヒット」の記事が掲載されている。東欧のモルドバ出身グループ「オゾン」による「恋のマイアヒ」が、出荷50万枚を超えるヒットとなっているという。

アルバム情報はこちら。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0007G8CDE/

そういえば、先週TSUTAYAに行ったときに目撃。聴いたことはあったけど、ようやく曲名と曲が一致した次第だ(遅いか)。

何といってもこのジャケットはインパクトあるよね。このキャラクター、2ch風「のまネコ」というらしい。「イェーイ、飲ま飲ま」と言いつつ酒をかっくらうネコ。

エイベックスの担当ディレクター曰く、「立体的プロモーションを意識した。ネットでのまネコを発見、そのキャラでアニメ作成してCDエクストラに収録。TV番組で紹介されヒットに」とのこと。

音楽→キャラ付け→アニメ作成→TV番組紹介→一般認知→ネットでも再口コミ(ネット発のキャラだったてよ、とか)

という、音楽以外でのアプローチがおもしろい。

ところで当のオゾン3人は、このジャパニメーションをどう思っているのか(笑)。

[ニュース雑感]日経産業新聞「ネット市民と選挙」雑感

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8/31付け日経産業新聞32面の特集記事NewsEdgeで「○○と選挙」シリーズが始まっている。今日のお題は「ネット市民と選挙」。

現在、多くのブログで選挙に関する書き込みが盛り上がっているが、公職選挙法に違反しないのか。ネットと選挙はどのような関係を持っていくのか、という主旨で、興味深い。

→これ面白そう、チャレンジ精神も評価。

→この前飲み会で若者に「選挙に行けおまえら」と説教してしまっった・・・。みなさん選挙に行きましょう。

なども紹介されている。

国政を左右する選挙という一大イベントにブログがどう関わっていくのか、そして今後公職選挙法が今後どう変わっていくのか見守りたい。「昔はネット使えなかったんだよね」という未来はすぐ来ると思う。