[飲食][東北]2007夏休みに食べた物その6・秋田実家の夏料理

飲食&東北ネタ

2007夏休みに食べた物シリーズ、その6。

秋田実家の夏料理~。

←上部より、枝豆、グレープフルーツ、イカ焼&焼き鳥(住吉おみやげ)、豚肉の生姜焼、トマトキュウリレタスのサラダ、焼き鮭、かまぼこチーズ&キュウリ、茄子&オクラ&舞茸揚げびたし(大好物)。

←最終日は、寿司、枝豆(毎日食べる)、イカ味噌焼、ホタテ&豚ヒレ&海老フライ、ポテトサラダ(母親得意料理)。

父上様、母上様、みな美味しうございました!

←8月8日までは、最高気温が28度程度と、涼しくのんびり(その後は34度まで上がったらしい)。山形市の最高気温記録が更新されたのが、東北人としてはチト寂しいところ。

[ラーメン][飲食][東北]2007夏休みに食べた物その5・十八番の味噌@秋田・能代市

ラーメン&飲食&東北ネタ

2007夏休みに食べた物シリーズ、その5。

またまた行かせて頂きました(ジョセフの声)、秋田県を代表するラーメンの名店「十八番」!

記念すべき「十八番」初エントリーはこちら→http://blog.jolls.jp/jasipa/jolls/entry/1762

←能代駅徒歩5分。8月6日月曜日のお昼13時の状況。夏でも並ぶラーメン屋なのだ。

←実はこのときかなり体調が悪く(アスパムでがんばりすぎた)、「住吉よ~オレ1杯しか食えないからよ」と胃が情けないことを言いはじめる。「え~いつもは2杯食べているのに・・・何だよ~」と、頭と体が冷戦状態に。悔しいな~。さて、そんな状態で選んだ1杯は!

←味噌麺・並(550円)でした! やはり十八番で一番好きなのは味噌だあ~(日本語が変)。

←ジョルス取締役T橋曰く、「十八番は比内鳥がポイントだよ」。その言葉通り、ンマそうな脂が浮かぶ。

←弱った胃にも優しく語りかける細麺。

←食べ進めると、途中からスープにからんで主張してくるナッツ。食べはじめと食べ終わりでは、味が変化するのだ。東京で言うところの「ダブルテイスト」など小賢しいかも~。

「おい、胃、どうよ」「ンメがった」和解する僕ら。

←のんびり能代駅まで歩いていくと、能代のお祭り準備に遭遇。「山車、ちっちぇー」、まあ昨日まで青森ねぶた見てたからね(笑)。

再訪期待度:★★★住吉が一番好きなラーメン、もちろんまた来る(三つ星満点)


[飲食][東北]2007夏休みに食べた物その4・あおもりラーメン協会(+青森ラーメン博覧会情報)

飲食&東北ネタ

2007夏休みに食べた物シリーズ、その4。

アスパムに出店していた、あおもりラーメン協会の「津軽ラーメン」!

←ねぶた期間中に、アスパム前で出店されていた。いろいろなイベントに参加しているみたい。やんちゃなスタッフが写っている(笑)。

←焼干し・煮干し・しいたけで作られたあっさりスープに、細ちぢれ麺(暗かったので写りがイマイチ、ごめん)。

「あおもりラーメン協会」は、2010年青森市への新幹線開通にあたり、青森のラーメンをアピールすべく設立されたとのこと。アスパムでお世話になった大将、がんばってください!

余談。ネットで調べてみたら、9月16日~17日に青森県営スケート場で「青森ラーメン博覧会」が開催されるとのこと。県内から多数のラーメン店が参加するらしい。何だか青森がラーメンで盛り上がっていて、住吉としては嬉しいところ。

「青森ラーメン博覧会」公式Webサイトはこちら(1か月前なのに、詳細情報が少ないよ~)。

問い合わせ先は、「あおもりラーメン博覧会実行委員会(青森朝日放送内)電話017-732-1111」へ。

[飲食][東北]2007夏休みに食べた物その3・アウガ「エリアコンプレックス」の寿司

飲食&東北ネタ

2007夏休みに食べた物シリーズ、その3。

青森駅前「アウガ」の地下1階新鮮市場にある「エリアコンプレックス」の寿司~。

←「中寿司」1,600円。青森の魚介類は普通にンマい。

アウガの公式Webサイト→http://www.auga.co.jp/com/index.html

地下1階新鮮市場の「エリアコンプレックス」→
http://www.auga.co.jp/com/guide/tikai/87_areac.html

次は同じく地下1階新鮮市場にある「すし処三國」と、握り寿司525円の「浜寿し」(青森市浪館前田2-3-21 tel.017-782-6216)に行ってみたい。

[飲食][東北]2007夏休みに食べた物その2・黒石「つゆやきそば」(焼きそば+出し汁)

飲食&東北ネタ

2007夏休みに食べた物シリーズ、その2。

青森県黒石市の新名物「つゆやきそば」!

8月6日のエントリーでも軽く紹介したが、アスパムで黒石やきそばの出店があり、新名物「つゆやきそば」を初めて食べてみたのでレポート。

←「黒石商工会議所」による、「黒石やきそば」+「黒石つゆやきそば」の出店。

←鉄板で焼いた「いわゆる普通のやきそば」を丼に入れ、出し汁をそそぐ。

←できあがり写真。いったいどんな味なんだろう・・・。

食べてみた感想。

「こんな味食べたことない、うまいかまずいかわからない(笑)」

「沖縄そば」を初めて食べたときの感覚に似ている感じ。出し汁は、各店舗により違いがあるとのこと。たぶん、食べ慣れてくると、「うまい」「まずい」がわかってくのだろう。

おなじみ「MZ’s Website」さんによる「黒石つゆやきそば」まとめページはこちら→http://www5a.biglobe.ne.jp/~toukatu/tuyuyakisoba.htm

黒石食べ比べツアー、企画しようかな~。

[ラーメン][飲食][東北][三ツ星ラーメン]2007夏休みに食べた物その1・長尾中華そば@青森・青森市

ラーメン&飲食&東北&三ツ星ラーメンネタ

2007夏休みに食べた物シリーズ、その1。

念願の「長尾中華そば」で食べることができた!

去年の8月5日のエントリーを見るとわかるように、初訪問は休業にやられたのであった。今年は事前に営業していることを確認して、8月3日のエントリーにあるようにひたすら東青森駅から歩いて向かうのであった。

←東青森駅より徒歩30分、青森駅はもう少し遠くて徒歩40分。住吉は東青森駅より歩いたが、店主に「ありえない」と苦笑されたように、通常はバスか車で来るのが正しい。

←メニューは大きく「煮干しメニュー」と「ガラスープメニュー」に分かれている。看板はもちろん煮干し系だが、以前お取り寄せで「あっさり」「こく煮干」は食べたことがあったので、店主のおすすめもあり「あっこく麺」を選択。

←「あっこく麺」(650円)。あっさりとこく煮干のブレンドである。

←煮干しのいい香りが立つスープ。

←麺は「手打ち」「中太」「細麺」の3種類から選ぶことができる。おすすめの手打ちは、小麦の香り立つ麺。ンマイ。

←続いて「味噌ラーメン」(650円)を注文。

←「こく煮干」のスープで作っているので、味噌に負けず煮干しが立つ。これまたンマイ~。

←店主曰く「甘い味噌ラーメンは好きじゃないので、辛い味噌にしています」とのこと。このスープには、太い麺が合うね~。

再訪期待度:★★★ガラスープメニューや季節メニューも食べてみたい(三つ星満点)


[サッカー・フットサル]2007年8月11日フットサル練習試合、結果レポート

8月11日(土)12:00~14:00宮下公園フットサル場にて、3チームミックス練習試合の結果レポート。

参加チーム(3チーム)

TEAM No. TEAM NAME MEMBER(MALE) MEMBER(FEMALE)
Aチーム FCトマト コマエ、コニシ、クボ、エナミ、ヒノ、テラモト、スズキ (なし)
Bチーム 半透明E 丸山、ハリト、ヤスダ、西川、セイノ (なし)
Cチーム じょるじょるFC 住吉、可門、柏田、島田 めぐ

対戦結果(7分1本、女性1点★)

MATCH TEAM1 SCORE TEAM 2 MIP
第 1試合 トマト(得点:クボ、テラモト) 2-2  半透明(得点:ヤスダ×2) ヤスダ
第 2試合 トマト(得点:コマエ) 1-2  じょる(得点:可門、島田) 可門
第 3試合 半透明 0-3  じょる(得点:OG、可門×2) 可門
第 4試合 トマト(得点:コマエ、クボ×2、スズキ) 4-0  半透明 クボ
第 5試合 トマト(得点:ヒノ、OG) 2-1  じょる(得点:島田) 島田
第 6試合 半透明 0-4  じょる(得点:可門×3、住吉) 可門
第 7試合 トマト(得点:エナミ、コマエ) 2-1  半透明(得点:西川) コマエ
第 8試合 トマト(得点:スズキ、テラモト) 2-1  じょる(得点:可門) テラモト
第 9試合 半透明(得点:ヤスダ、セイノ) 2-2  じょる(得点:可門×2) 可門

順位

優勝 FCトマト 4勝1分1敗 勝点13
2位 じょるじょるFC 3勝1分2敗 勝点10
3位 半透明 0勝2分4敗 勝点 2

得点王

可門 9点

MVP

可門 MIP4回

住吉監督からヒトコト

8月の晴天の下、ジャスト5名でフラフラになりそうでした(笑)。いい汗かいたねー。

[漫画・アニメ][昔の仕事]押井守インタビュー「“映像”と“コンピュータ”の融合性」

漫画・アニメ&昔の仕事ネタ

昨日、NHK BS2アニメギガ押井守特集のエントリーをしたが、本日夜の放映はパトレイバー編。

押井守監督のWikipediaはこちら→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%BC%E4%BA%95%E5%AE%88

以前、雑誌「AVComputer Magazine」(電波新聞社刊)で、押井守インタビューを記事にしたことがあり、ちょうどパトレイバーの話がされていたので、電波新聞社の許可を得て全文再掲載。

←1994年3月にインタビュー実施、テーマは「“映像”と“コンピュータ”の融合性」だが、前年夏に公開された「機動警察パトレイバー2 the Movie」についても語られている。1994年当時、CGはまだ珍しく、アニメーション業界でも「どう活用するか」というのが課題の段階だった。

すでにパトレイバーを観たことのある人も、インタビュー中の押井監督の発言、

(パトレイバーは)作品のテーマの中に“モニタを見ている人間”という基本的な構図を持っている

というところに注目しつつ、今夜再見するべし。「人間とモニタが向かい合っている構図の中に、映像として表現できる別のものが存在する」という構造だ。押井監督の作品は「構図」と「構造」、「日常」と「非日常」、これらの“境界線”の表現が特徴的で、見れば観るほど味がある。

ちなみに、インタビューアー&記事編集は住吉が担当。あこがれの押井守監督へのインタビューなので、エライ緊張したことを思い出した(笑)。

それでは、再掲載記事をお楽しみくださいね↓


AVC Interview

映像作家インタビュー

“映像”と“コンピュータ”の融合性を聞く!

 映像とコンピュータ,この二つの融合はここ数年で飛躍的に進んでいます。デジタル・ビデオ・システムの登場によりパソコンの映像の個人編集が可能となった今,映像の世界はどう変貌していくのでしょうか?

 押井守監督は,最新作の映画『パトレイバー』シリーズで,コンピュータを“物語”“表現方法”双方に含ませ,現代東京を描くという意欲作を作りあげました。さらにアニメーション以外でも,『紅い眼鏡』『ケルベロス』といった実写映画や,『サンサーラ・ナーガ』シリーズなどのファミコン・ゲームをも手掛け,現在もっとも映像とコンピュータに関わっている一人といえるでしょう。

コンピュータは新しい物語の器

-押井監督は,ふだんパソコンをどう使っていますか?

押井守監督(以降押井) はじめはゲームから入りましたね。他にはワープロとして使ってます。このまえPC-9821Asを新しく買って,Windowsも動かしてみたけれど…たまに絵を描いたりする以外は使わないかな。でも,ファイルマネージャは便利ですね。ファイルマネージャのためにWindowsを起動することはある(笑)。

-押井監督は本業は映像作家ですよね。コンピュータ・ゲームを作ってみよう,と思ったきっかけは?

押井 一番最初に考えてたのは,ゲーム,とくにRPG(ロール・プレイング・ゲーム)の世界というのは,物語というのがテレビや映画とちがう切り口で,ちがう扱われかたができるんじゃないか,という気がしてたんですよ。自分自身が,そういうRPGのゲームにハマっているときに,もしかしたらこれが新しい物語の器になるかな,と気がついたんです。しかもそれが,小説とかマンガとか映画ではできないことがやれるんじゃないか。簡単にいえば,“双方向性”といわれるものですけど。それだから,常々やりたいなと思っていて,たまたま企画がとおったんでやらせてもらったんですけど。

-その第1作が『サンサーラ・ナーガ』ですね。いろいろな意味で話題になったと思うんですが,実際に作ってみて感じたことは?

押井 ゲームは奥が探いですね。感じたのは,やっぱリゲームを作ってる側も,ゲームで遊んでる側もね,何がおもしろいのか,何がおもしろくてこれだけゲームを作り,ゲームを買って遊ぶのかということを,まだわかってないんですよね。じゃあ僕はわかってるかといわれたら,たぶんわけのわからないまま,おたがい勘でやってるような気がするんですよ(笑)。ゲームっていうのはなぜ人間をこんなにおもしろがらせるのか,興奮させるのかという部分の問いかけが,現在はきわめて不十分だと思うんです。そうすると基準がないまま,定義もないままで,おたがいまったくちがう単位を扱ってものを作っているわけです。じゃあ,何もできないのかというとそうじゃない。昔からゲームといわれるものは,無限にありますよね。サイコロさえなくても,鉛筆ころがしてでもゲームやりたい人間はやっちゃうわけですよ。そこがゲームの持つ“何か”なんですよね。それぞれゲームの本質というか,ゲームの実体みたいなところとまったく掛け離れたところでゲームが語られ,ゲームが作られ,ゲームが遊ばれているというのが現状ですよね。それで自分が何をできるのかといったら,何もできやしない。あちこちでそういうことをわめき散らすことくらいでね(笑)。わめき散らしたところで,基準がないからそれもほとんど通じない,ということになっちゃうんだけれども…。

-そういう現状で,新作ゲーム『サンサーラ・ナーガ2』を作ったわけですが。

押井 今回は,演出家として機能してみたいな,と思ったんです。いかにおもしろく見せるかという。僕は映画監督である以上にね,やっぱり演出家として自分を考えて仕事しているんです。それがゲームであろうが映画であろうがアニメーションであろうが,いわゆる物語をいかに演出してお客さんにおもしろく見せるということが僕の仕事の基本なんです。だから今回はシステムをいじったり,とんでもないことはやってません。やってないことで,前作より売れるんじゃないかと期待されてるんだけど(笑)。

物語の中でコンピュータを表現するには?

-ご自身でもパソコンを使っている,ということですが,物語の中でコンピュータを登場させるときに注意していることはありますか?

押井 リアルな部分は見せなければいけないけれど,妙にコンピュータというものを神秘化したりとか,あるいはものすごく嫌悪の対象として描いたりとかはやめようと。ひと昔まえまでコンピュータっていうと,だいたい悪の帝国の真ん中にあるとか,もしくはものすごく素晴らしいもので,ヘタすると神様になっちゃうんじゃないかと(笑)。それは両方とも嫌だったんです。そうじゃなくて,コンピュータというものは人間が付き合って新しく生まれた,しかも今までの車であるとか,トンカチであるとか,飛行機というものとは本質がどこかちがう部分を持ってる“何か”なんです。そういう感じを描けたらいいな,と思ってはじめたんですよ。

-それが映画『パトレイバー1』で“コンピュータ・ウィルス”という形で表現されたわけですか?

押井 まず,パトレイバーというハードをパソコンに,それに乗り込む主人公たちをソフトに見立てると,一番ウソや誇張やわけのわからないコンプレックスのない,精巧なコンピュータというものを描けるんじゃないかと思ったんですよね。たまたまその話の主入公が警察官なんで,どうしても毎回事件が起きるわけだから,コンピュータ犯罪というところにいったわけです。コンピュータ・ウィルスっていうのも,散々わけのわからない感じで世の中に無用な恐怖まで与えたものだから,わりと正確にやろうと思ったんですけどね。

CGはあくまでも一つの素材として使う

-映像とコンピュータというと,やはりイメージか強いのはCG(コンピュータ・グラフィックス)ですが。

押井 以前とくらべると,パトレイバーではずいぶんCGを使いましたね。ただ前作では予算が非常に苦しかったんで,IndigoはおろかMacのQuadraも使えないという。結局あれはAmigaでやったんですけど。パソコンで作ったCGを,堂々とスクリーンしかけるという図々しいことをやったんです(笑)。

-最新作の映画『パトレイバー2』では?

押井 今回は逆に,非常に高レベルだったCGを,ビデオで何度もダビングしたリエフェクトかけたりして,いかに汚しまくるかということを一生懸命やったんです。僕にとってCGというのは,そういうことですね。CGそれ自身を演出したりとか,CGで可能なことをスクリーンで見せたりということは考えてないわけで,CGはあくまで扱うべき一素材なんです。生活の中で,CGを見ない日がないくらい,あたりまえのものになっていますよね。それは,キャッシュ・ディスペンサのディスプレイに映しだされる文字,あれだって堂々たるCGなんですよね。テレビ・ニュースのタイトルもみんなCGだし,雑誌の表紙だってCGだし,CGに関わらない一日なんて考えられないですよ。それだけ普通になってるものを,映画の中でことさらCGだ,というほうが変なんじゃないかと。

-つまり,CGであることを目立せなくするわけですか?

押井 素材である以上は,映画の中で一種のリアリティを持たせるために,加工するのはあたりまえなんです。ビデオ映像だったら,ドロップ・アウトまで入れたりとかね(笑)。作り手の側もそういうふうに思って作ったほうが表現の幅が広がるし,別の意味でリアリティを与えることができるはずなんです。それはもう,その部分だけ取り外して見ても,すごいということは全然ないと思うんですよね。スピルバーグの映画『ジュラシックパーク』でCGの恐竜がスムーズに動きまわるのは,本来はジュラシックパークという世界観にリアリティを与えるために必要だからやってるわけであって,そこだけを別に売っちゃってもいいできになると困るわけですよね。やっぱ
りその作品だから,それが必要な範囲で,それ以上でもなくそれ以下でもなくが大事なんです。そこだけ浮いちゃったら,結局失敗なわけだから。

-CGの予算は安くなってきている,と聞きますが?

押井 そうですね。それにしてはまだ,やっぱりお金がかかりすぎる。安くなったとはいわれても,まだまだ高いなと思いますね。でも,現場の感覚からすると全然足りないという…,まぁあたりまえの話ですけど。

-パトレイバー2では,ねらいどおりにCGはそれほど目立ちませんでしたが,どのくらいの量があったのですか?

押井 カット数でいえば,一割ぐらいですね。さらに100パーセントCGというカットが,その中の1割5分から2割ぐらいかな。ほとんど合成してますよ。むしろ合成するのがねらいだったから。さっきもいったけど,加工するということの中には自分の映像といかにマッチングさせるか,合成するか,わかんないように紛れ込ませるとか,そういうことが含まれるんです。

二次映像の可能性を探る

-押井監督は,映画『エイリアン2』を見て,映像の中の映像,つまり二次映像に興味を持っている,ということですが?

押井 ありますね,それは。やっぱり映画そのものが二次映像なわけだけど,だからこそ映像の中で二次映像をどう扱えるのかということについて,以前から興味を持っていました。映画というのはなんとなく,現実ですって顔をしますよね。でも,もともとそんなものはどこにもなかったわけで,フィルムに写し撮られた段階でも,とっくの昔に現実ではなくて,作りものなんですよね。そうじゃなくて,映画はしょせん全部二次映像,作りものであることを全部ばらした上で,世界とか人間とか時代とかをどう描いていこうか,ということを考えているんです。

-二次映像を使うことで,それが可能になるわけですか?

押井 映画というのはありとあらゆるもの,写し撮られるものすべてを素材にしちゃう不思議な力があるんです。それは役者さんの顔であろうが,風景であろうが,雲一つ,水面一つ,全部がそうなんだけど,水面に写ってる影でも何でも,等価にしちゃうんですよ。等価にすることで,価値の序列みたいなものをいったん全部ばらして組み合わせることによってね,いろんな意味を付け加えることができる。二次映像を映画の中でいかに使うかという問題は,そういうことにダイレクトにつながってると僕は思うんですよ。それは,スクリーンでわざわざムービー・カメラのモニタ映したりとかね,何でそんなことやるんだ,って昔ならいわれたわけだけど,さっきいったようにCGがあたりまえの時代に住むのと一緒のようにね,写し撮られるべき一つの社会にすぎないんですよ。映画が描くべき世界は,人間とか現実とかといわれてたわけで,そうじゃなくしょせん役者が芝居してる世界と同じように,すでに存在している映像も映画にとっては人間の役者の顔と同じ,まったく等価,素材にすぎないんですよ。というふうにして考えられて作られた映画が見てみたい,と思っているんです。

-エイリアン2ではそれを意識していた?

押井 あるいは最初のエイリアンもそうだけど,二次映像がふんだんにでてきますよね。やっぱりあれを見て,かなり考えさせられたんです。最初の理由は,予算がなかったからビデオで撮って,それを役者がセンサーを見ているという主観のカットで映像として見せた。それが意外と,ものすごく本当らしく見えた。全部特撮や合成したりするカットよりもね。宇宙船の中のモニタ・スクリーンの中に,宇宙船に向かって歩いてる人間が荒れた画面で映っている。それを宇宙船の中のリプリーという女が見てるという。これが妙に,不思議なリアリティがあった。だからこそエイリアン2のときに,突入して行く海兵隊のアクション・シーンで,二次映像という形でビデオ映像があんなに入ってきた。あれは絶対意識してるんだと思うね。そういう意味では,今はそういうふうな一種,状況をよりリアルに見せるとか,迫真なものにするための道具,テクニックとして使われてるわけだけど,もっとそれ以上の意味がでてくるんじゃないかと思うんです。

これからの映像の見せかた

-それでは最後に,今後の抱負をお願いします。

押井 パトレイバーというのは,本来はあの作品のテーマの中に“モニタを見ている人間”という基本的な構図を持っているんです。普通は人と人が出会って,その対象は人間であるという描きかたですよね。人間と人間が向き合ってドラマが生まれるんじゃなくて,人間とモニタが向かい合っている構図の中に,何か語られる世界があるんじゃないかと思って,あの作品を作ったんです。だから二次映像っていうのは,扱うには一番うってつけの世界だった。今後も,いろんなパターンで二次映像というものに挑戦したいと思ってます。わりと手間としては大変なんですけどね。だけど,演出家としてはここを突き詰めていきたいと思っています。こういう映像は,若い人ほど抵抗感がない。むしろそれを,かっこいいと感じるんです。そういうふうな人間がどんどん増えていけば,あたりまえの世界になるんでしょうね。

-どうもありがとうございました。


  • AVComputer Magazine Vol.1
  • マイコン別冊オーディオ・ビジュアル・コンピュータ・マガジンVol.1
  • 1994年5月30日発行
  • マイコンBASICマガジン編集部/ジョルス編

※52ページ~55ページのインタビュー部分全文を再掲載(インタビュー&編集:住吉昭弘、撮影:高橋弘文、デザイン:貝沼俊之、記事起こし:布佐昭彦)。再掲載にあたり明らかな誤字のみ修正しました。

[東北][漫画・アニメ]夏休み4-6日目・秋田ではのんびり、アニメギガ押井守特集を観る毎日

東北&漫画・アニメネタ

夏休み4-6日目(8月6日~8月8日)、秋田の実家で、青森とはうって変わってのんびりした日々を過ごす。

何だかんだで、仕事電話やメールが飛び交ったのは忘れつつ(笑)。

22時に寝る両親を尻目に、23時からはじまる「BS2アニメギガ・押井守特集」を観る毎日。

アニメギガ・押井守特集の公式Webサイトはこちら→http://www.nhk.or.jp/animegiga/oshii/

本日以降のラインナップはこちら。

  • 8月9日(木曜)夜23時~25時、「天使のたまご」、「御先祖様万々歳!」+押井守自作を語る
  • 8月10日(金曜)夜22:30~29時、新作「スカイ・クロラ The Sky Crawlers」を語る、「OVA機動警察パトレイバー」、「機動警察パトレイバー 劇場版」、「機動警察パトレイバー2 the Movie」+押井守 自作を語る
  • 8月11日(土曜)夜20時~29時「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」、「アヴァロン Avalon」、「イノセンス」+押井守 自作を語る+スタジオ生放送

ちなみに昨日の放映(というかさっきまで)は、「うる星やつら オンリーユー」。初の劇場作品で気合い入れたが、出来はいまいち、と自作を語っていた。宮崎駿にコテンパンに酷評されたのが悔しくて(という一因もあり)、名作「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」が生まれたわけだ。最終日は必見ですな~。

明日から出社だあ。がんばんべ。

[東北]夏休み4日目・青森から「リゾートしらかみ」で秋田県能代市へ

東北ネタ

夏休み4日目(8月6日)。青森を離れ、「リゾートしらかみ」で秋田県能代市へ移動。

←さらば青森。来年また来る。

←青森駅8時発、リゾートしらかみ(くまげら編成号)に乗車。

←リゾートしらかみは、このように広い窓で眺めがいいのが特徴。昔は「ノスタルジックビュートレイン」と呼んでいた列車が走った時代もあった。

←全面禁煙のJR東日本だが、この車両には喫煙所が! 東北新幹線にも早く喫煙ルームを作ってほしいところ。

←日本海を望みつつ、鯵ヶ沢(つげ義春の漫画で一部に有名)、深浦(住吉祖父の実家うどん屋があった場所)、秋田白神(昔はこんな駅はなかった)を経て、能代へ。

能代で食べたものは、後日レポート予定。まあ、愛読者のみなさんにはバラバレだけど(笑)。